Ballads in Blue
 〜The greatest hits of DEEN〜
- 以下は全て池森秀一のコメントです。-

1. Blue eyes 〜Introduction〜
このアルバムのプロローグ的な楽曲です。ラストに収録されている新曲と共に生まれました。このアルバムをただの「バラード・ベスト・アルバム」ではなく、"Blue"という言葉が表すような世界観を感じられる作品にしたいという気持ちがあったので、デビューして8年の間の楽曲が収録されることで感じる多少の質感の違いを、"今"の、そしてこれからのDEENを予感させるこの曲を収録することで、ラストまで統一感のある、より意味を持った1枚に仕上げることができたと思います。
2. いつか僕の腕の中で 〜Ballads in Blue style〜
個人的にはDEENの中で最も好きな楽曲のひとつです。今回、アレンジを変えてセルフカヴァーし、歌も新たにレコーディングしました。リズムパターンを変えたので新曲のような新鮮さがあると思います。オリジナルバージョンは今聴くと肩に力が入ってる感じがしますね。今回は、楽曲の持つやわらかい感じをイメージして自宅のスタジオでいい意味でリラックスして歌えたと思います。この曲は歌っていてすごく気持ち良い曲です。(この詞は)当時だから書けた詞かな、今見ると少し照れくさいですね。


3.このまま君だけを奪い去りたい
この曲が全ての始まりだし、本当にいろいろな想いが巡ってくる曲です。今回リマスタリング等の制作過程の中で改めて何回も聴きましたが、やっぱり素直にいい曲だと思うし、耳に飛び込んでくる言葉の響きも含めて、やっぱり素直に本当に素晴らしい曲に出会い、歌うことができました。こうしてベストアルバムが出せるのも、ライブや楽曲を通してファンの皆と出会えたことも、全てこの曲から始まったのだと思うと感慨深いです。ただリリース当時はたくさんの人に聴いてもらっている状況が実感できなくて…もちろん嬉しいのだけれど驚いたり、戸惑ったりしたことの方が多かったですね。この曲を自分の中でリアリティを持って本当の意味で消化できたのは、一昨年のマキシシングル「Classics One WHITE」の中でアコースティックバージョンとしてセルフカヴァーをした時です。自分達の曲なんだ、と改めて実感したし、長い年月を経ても色褪せない力を持った曲なんだと思いました。今回リマスタリングして音がより良くなっているのでその辺りも楽しみに聴いてください。
4. 君の心に帰りたい
サビのフレーズが浮かんだのでスタジオで歌った時、横で聴いていた山根が目を潤ましていたことを覚えています(笑)。この曲は2nd Album「I wish」に収録されていますが、最初の制作段階からとても好きな楽曲で、山根の作ったメロディの放つドラマティックなイメージや、アレンジ、MIX、全ての面で完成度が高い楽曲だと思います。だから今回皆に選ばれてこのベストアルバムに収録することができて、また多くの人にこの曲が届くことを本当に嬉しく思っています。今思えば、歌詞の面では、別れの曲ながら最後は希望を持たせたエンディングを示すという、僕の歌詞の原点のようなものが作られた曲だったのかも。最後の1行はこの曲の持つ力が導いてくれたのだと思います。


5.翼を広げて
なぜかこの曲の歌入れの前日、興奮して眠れなかったという記憶があります。デビュー曲が多くの人に受け入れられている最中での2ndシングルのレコーディングだったし、今思うと歌うことの楽しさと緊張の両方だったのでしょう。この当時はデビューしたてで、シングルをコンスタントにリリースしていたこともあり、余裕もなく歌うことだけに無我夢中だったことを憶えています。この曲はライブの定番曲になっていますが、横浜アリーナのライブでの演奏には特別なものがありましたね。今まで感じた事のない一体感を感じました。
6. 君がいない夏
このシングルは前作から1年ぶりのリリースという事もあり、レコーディングでは試行錯誤した想い出があります。アニメの主題歌になったことで、今までDEENを知らなかった人や、普段あまり音楽に接していない人達に僕達の音楽を聴いてもらうきっかけをつくってくれた楽曲であり、特にファンの皆の想いが楽曲を成長させてくれたと感じている1曲です。


7. 夢であるように
この曲はゲームのテーマソングとして連動して制作していったのですが、その過程が今までに無く新鮮でした。作曲がDEENとなっているように、本当に何も無いところからメンバーが揃って作り上げた楽曲で、当時の僕達のターニングポイントになった曲だと思います。「夢」という言葉に込められた様々な意味を感じ取りながら聴いてみて下さい。
8.Teenage dream
ノスタルジックな感じのバラードは初めてだったので、歌入れには時間をかけましたね。誰もが体験する青春時代の想い出に、自分の記憶も呼び起こされました。ライブでは2000年の全国ツアー"Break 5"で初めて演奏しましたが、初日のライブ会場でのイントロが流れた瞬間、会場から歓声が上がったのを憶えています。


9.JUST ONE
この曲はVIDEO CLIPの撮影が忘れられない想い出になっています。三浦半島に行ったんですがスタンバイ中も含め、ずーっと大雨。スタッフもびしょぬれで「これ以上ひどくなったら中止…」という手前で、嘘のようにその半島の真上だけ、雲の間からサーっと光が射し込んできたんです。何か目に見えない力に導かれたような気がしましたね。この曲の映像は本当に好きな作品。できればこの曲を聴く時はVIDEO CLIPと一緒に見て欲しいと思うくらい、曲と映像が一体になって説得力が何倍にも増した曲だと思います。
10. MY LOVE
メロディと詞がピッタリとハマった曲です。これはサビを後から考えました。昼のドラマの主題歌になったこともあって、この楽曲のリリース後、様々な年齢層のファンが増えましたね。ファンの層を幅広くしてくれた曲です。その新しくファンになってくれた人達がライブに親子で来てくれるのですが、これは本当に嬉しいですね。親子で楽しんでいる姿はうらやましくも微笑ましく感じます。


11.哀しみの向こう側
この曲も「JUST ONE」同様、VIDEO CLIPの撮影が想い出深いです。撮影当日またもや朝から雨が降っていて、秋の函館とはいえ非常に寒い中、僕がスタンバイしている外で、スタッフが濡れながらセッティングしているのですが、いざ自分が撮影に入るとなると雨が止み、またセッティングになると雨が降る…これの繰り返しで、びしょ濡れになりながら撮影してくれたスタッフには本当に感謝しています。こちらも出来上がった映像を見ると、楽曲のイメージ通りに壮大な映像になっていて満足のいく仕上がりになっていると思いました。歌詞はその当時感じていた思いを書いてみました。殺伐とした世の中、誰もが不安や悩みを抱え、ありのままに生きることすら難しいけれど、お互いを想い、いたわりあう心を持てば誰にでも居場所はあるんだよと…。
12.少年
当時TVでOAされていた"少年時代"という番組のテーマソングとして制作した楽曲です。それまでノスタルジックな世界というのは自分ではあまり描かない歌詞のジャンルだったのですが、この曲では自分の幼い頃を思い描いて書いてみました。どこにでもいるような野球少年だったけれど、家族に愛されて生きてきたなぁと改めて感じました。


13.蒼い戦士たち
この曲のタイトルは自分で書いた中でも3本の指に入る位好きなタイトルです。同じノスタルジックな情景を綴った「少年」とは違う、あの時よりも年代を重ねたからこそ書けた新たな詞だと思う。ある会場でのインストアライブで演奏し、この曲を歌っている時、目の前で自分の親位の年代の女性が涙を浮かべていたんです。その姿を見て、皆いろんな事を背負って生きているなんだなぁと感じ、心動かされました。
14.日曜日 〜Ballads in Blue style〜
カップリングとして発表した作品だし、決してハデではない、どちらかというと淡々とした楽曲ということもあって、こんな皆に支持してもらえたことは正直嬉しい驚きです。当時は無意識でしたが、今思うとこの曲は自分の親父像を描いているのかもしれません。僕は、日曜日は穏やかというイメージが自分の心の中に子供の頃からずっとあって、そんな家族で過ごす温かい休日というのを歌いたかったんだと思うんです。そんな穏やかさを意識して、今回のリアレンジでは自然のSEなど入れてみました。


15.瞳そらさないで 〜Smooth Blue Mix〜 (featuring Vocal 7th Beat)
シングルでリリースしたのとは全く異なるアレンジをしてみました。テンポを落として、R&Bビートを取り入れたセルフカヴァーです。今回Vocal 7th Beatというコーラスグループに参加してもらったことも新鮮でしたね。原曲が多くの人に支持されている事が嬉しいので、今回のバージョンも長く愛されれば、と思います。
16.Blue eyes (新曲)
タイトル「Blue eyes」とは、視界がブルーに開けて来たという意味です。今までの視界はグレーで薄暗く、ダークな人生だったけど、君と出会って視界がひらけた=ブルーアイズになった…自分の視界に光が射して、澄み渡るような心になった…という意味を持った言葉です。この曲は今の自分達にとって、とても自然なスタンスで制作できたし、ラストに聴いてもらうことによって、これからのDEENを感じ取ってもらうことができると思います。今、一番大切な曲です。